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| 本文抜粋 |
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西欧の20世紀の思想がニーチェの死去した1900年の翌年からはじまったのは、まさに象徴的なことでした。
彼の「神は死んだ」の標語とともに、19世紀末には、退廃的傾向、すなわち懐疑主義、ペシミズム、デカダン的享楽主義がはじまりました。それは、それまで19世紀を支配してきたロマン主義的な傾向の終焉であり、そこにいわゆる世紀末思潮が現出しました。他方、生活面では、科学技術の飛躍的な開発によって夜の闇が光に変えられ、急激な工業化による社会生活の激変がもたらされました。こうして人々は西欧の没落を予感し、新しい秩序をもった、来るべき世紀を待ち望むことになります。
日本では、20世紀前夜の十数年間に、のちに大正デモクラシー運動や大正教養主義を担う思想家たちが相ついで呱々の声をあげています。社会情勢では、資本主義の発達を背景に国力を増し、列強に伍して世界への参画の野心を抱きはじめた時期です。
こうした期待のもとに20世紀の扉が開かれました。しかし、こうして幕開けした20世紀がどんな時代だったか、世界的視野から見ていまは大雑把にいってしまえば、前半は戦争に明け暮れた時代、後半は科学技術の進展によって生活環境の危機を招いた時代といっていいでしょう。
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| 目 次 |
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まえがき
ディルタイ
――歴史的理性批判
ベルクソン
――生命の潮流に棹さして
岡倉天心
――芸術・文化・アジア
ウナムーノ
――死の哲学者
西田幾多郎
――自己実現への道程
ハイデガー
――存在の思索
サルトル
――絶望と希望、あるいは自由の哲学
メルロ=ボンティ
――生きられる身体の哲学
あとがき
年表
人名索引
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